多賀城フィールドワーク

4回生の吉井です。先日、永松ゼミ3.4回生はフィールドワークで尼崎市さんと防災科学技術研究所の皆さんと宮城県多賀城市を訪問しました。東日本大震災で被災された多賀城市の企業様のご協力を得て、当時のお話を伺うことができました。私は、池田金属工業様、E-Wood山清様、東北マツダ多賀城店様にお話を伺ってきました。お話をお聞きする中で印象的だったことは、震災で職場が倒壊しモノも商品も流され経営困難に陥った企業様もあれば、被害は受けたものの震災の影響でお客様から需要が高まり高い売上を出した企業様もあったということです。実際に被災された多賀城市の企業様を訪問し直接お話をお聞きしなければ知ることがなかったので大変勉強になりました。

 そして、震災で被災し現在は震災遺構として残されている仙台市立荒浜小学校を見学させていただきました。荒浜小学校は海岸から約700m離れた場所になり、校舎2階まで津波が押し寄せ大きな被害を受けました。実際に校舎を見学させていただくと2階の壁などに津波が押し寄せた跡が残されており、いかに強い波が押し寄せてきたのか、児童たちを恐怖にさせたのかが感じられ津波の恐ろしさを理解し自分たちが後世に伝えていかなければならないと思いました。また、元児童や先生方が当時を語って下さるインタビューを見て、「人と人との繋がりの大切さ」「このことを忘れずに語り継いでいかなくてはいけない」とおっしゃっていて、災害時だけでなく普段から人との繋がりを大切に助け合い、他人事と捉えずにいつ災害が来ても乗り越えられるように準備しなければならないと思いました。

 2泊3日と短い期間でしたが、貴重なお話を聞くことができた濃い3日間でした。また、ご協力いただいた多賀城市の企業様、ご指導してくださった防災アドバイザーの方々、永松先生ありがとうございました!