こんにちは。永松ゼミ2回生の岡本です。
3月15日に第3回目のプレゼミが行われました。プレゼミはこの第3回目で全て終わりました。この日は、『これも経済学だ!』と『日本はなぜ貧しい人が多いのか』の2冊を輪読していきました。どちらも比較的に読みやすい文献でした。そのおかげもあってか、今までの輪読では発表しているグループに対して“質問”が多かったのに対して、この日の輪読では、その本を読んでみての自分の“意見”が多く挙がりました。私の経験上、“質問”を投げかけるのは簡単です。しかし、“質問”を投げかけられたとき、自分の“意見”を言うのはとても難しいです。それを自分から積極的にやってみるという姿勢は、これまで行ってきたプレゼミの成長の証ではないでしょうか?もちろん“批判的に読む”という点で、質問を出すことも大切ですが、こうやって自分の意見がどんどん出せるような場を、みんなで築き上げていきたいです。4月から本格的にゼミ活動が始まりますので、みんなで力を合わせて頑張っていきましょう!


さて、余談になりますが、今日は永松先生がプレゼミに“かもめの玉子”というお菓子を差し入れして下さいました。ワイワイと楽しい雰囲気でおいしく頂きましたが、みなさんはこの“かもめの玉子”というお菓子を知っていましたか?かもめの玉子を製造しているさいとう製菓さんは、最大で20メートルを超える津波が襲ったとされる大船渡市にあります。港から約200メートルのところにあった本社は津波に遭い、鉄筋コンクリートの外壁だけが残るだけになってしまいました。社長さんはこの恐ろしい津波の様子を撮影し、それを動画サイトに投稿しました。たった数分で街が津波にのみこまれていく様子を捉えたこの動画は、瞬く間に大きな話題になりました。このさいとう製菓さんは1960年のチリ地震による地震の際も全壊してしまいましたが、それを乗り越えて1日に25万個を売り上げるまでに人気のお菓子になりました。そして東日本大震災でも大きな被害を受けてしまった
にも関わらず、1か月も経たないうちに生産再開されています。社長さんは言いました。『カモメは羽ばたく。復興の先導役になりたい』。まだまだ復興が遅れている被災地ですが、この玉子は本当に復興の玉子となって、被災者たちに勇気と希望を与えてくれていると思います。とっても美味しいお菓子なので、また次食べられるのが楽しみです!その頃には、今よりも被災者の方に笑顔が増えていますように。
