震災遺構浪江町立請戸小学校
こんばんは、4回生の森腰です。
私たちは福島県フィールドワーク2日目に請戸小学校に行きました。
請戸小学校は、東日本大震災後のまま残されている震災遺構です。
震災遺構とは、震災が原因で倒壊した建物などであるが、次世代に向けて震災が起きたという記憶や教訓のために、取り壊さないで保存しておくものです。
震災後のまま残っているため、壁や天井が剥がれ落ち、鉄の枠組みがむき出しになっている教室には瓦礫が散らばっていました。今よりも大きな当時のノートパソコンもロッカーの上に残っており、砂やほこりがかぶっていました。また、壁から引きはがされた複合盤はむき出しになり、傾いたまま機能停止していました。なので、校内に残っている時計はすべて15時37分を刻んだまま停止していました。他にも、黒板には災害後に書かれた文字があり、「がんばれ」「だいじょうぶ」などがびっしりと書かれていました。
中でも私が一番心に残っているのは体育館です。体育館の床は落ちて床下が見えているところもありました。その体育館の舞台には「卒業証書授与式」と書かれた横断幕が吊り下げられていました。それは、卒業式を間近に控えた時に災害が起きたことを意味しており、請戸小学校で卒業式を迎えることができなかった当時の小学校6年生はどういう思いだったのか、考えさせられました。
2階には展示がされており、防災マップや文集、ビデオを見ることができました。そこでも請戸小学校について深く知ることができました。
東日本大震災が発生した2011年、私は小学5年生でした。なので、当時請戸小学校に通っていた人は現在私と同じぐらいの年齢になっていることを思うと、災害の被害がなかった私が生活してきた11年と、請戸小学校に通っていた人たちが生活してきた11年の違いを考えさせられました。
未曽有の大災害と言われることが起きたとしても、防災・減災をすることによりその被害者を減らしていきたいと思いました。





