いつもいつもブログを見ていただいているみなさん。
今回はなんとなんと番外編ですよ!!
担当はチャームポイントが身長の堺が担当します。
12月3日、4日に卒論に追われている甲さん、桂さんの卒論調査に私たち3回生4名がずうずうしく同行させていただきました。
初日の行先は福島県いわき市。
先輩方が原発事故の全町避難自治体や避難者の方々にヒアリングを行うことが目標です。
5時起きからの8時に京都駅へ。
そして京都から福島県いわき市へ約5時間かけ、とっとことっとこ福島県へ向かいました。
いわき市は、太平洋に接していることもあり東北とは思えないくらいとても暖かいです。
ヒアリングでもよく耳にしましたが、ほとんど雪が降らないらしいです。
植田駅に着いてまもなく、双葉町役場いわき出張所での調査に向かいました。
双葉町はすぐに帰町できないことや、帰町の意向調査に関して「帰りたい」と思っている町民が少ないこと、多くの町民が避難先にとけこんでしまっている。などいろいろな問題点をお聞きしました。
ヒアリング中の光景
双葉町を通じて思ったことは、ゴールが全く見えないことで地域の再興がどんどん遠くなっている。というような感想を持ちました。
そして一番苦しいのは、自分自身も被災者であり、町を存続させなければならない町役場の人々ではないかと思います。
次に我々が訪れたのは、いわき明星大学にある楢葉町役場出張所です。
この楢葉町は双葉町とは違い、線量も全体的に低く早期の帰町が見込まれている地域です。
聞いたお話では、避難は町全体として移動したこと、復興に向けてコンパクトシティーを目指すこと、原発廃炉関連産業を中心産業として推進予定であること。
楢葉町に関して思ったことは、復興のゴールが目に見える範囲であるのに、人々の意向調査では2割しかいないことに対して、全町民が帰町することが本当に正しいのか?ということです。
そして、その夜はいわき明星大学の高木先生と夕食を共にさせていただき、地元の学者ならではのいろいろな面白い話・知見を聞かせていただきました!!本当にありがとうございました。
いわき駅の近くにある、夜明け市場。
高木先生によれば、富岡町などから避難されている人たちで運営されているとか。
1日目で私が一番感じたことは、同じ原発事故により全町民避難している自治体でも、全然中身が違い、復興の過程も全然違う。ということです。
これに関して、双葉町の職員の方が、「同じ被災地でも、ひとまとめにしないでほしい。」という熱い言葉が一番頭に残っています。
しかし、逆にいろいろなチャンスが転がっているようにも思います。
例えば、原発事故の終息に向けての技術開発を行う企業を誘致することは、町にとってこの30年ほど先までの仕事が作れるのです。
今回、私は正直を言うと、福島の現在に関してほとんど無知で、興味半分でついて行ったのですが、正直驚かされることがほとんどでした。全町民避難に関して、ほとんどが滞りなく行われたことなど、新たな発見が多く大変有意義なヒアリング調査になりました。
2日目に関しては、夕食で僕に多大な迷惑をかけたゼミ長の丸井君が大変良い記事を書いてくれるみたいなので、楽しみにしてます!!(笑)
がんばれゼミ長ー!!
→【番外編②】につづく・・・
【本日のおまけ】
いわき市に到着してテンション上がっているしまだせんせい。